コラム

睡眠と健康寿命の関係について

2025.01.06

2025年

こんにちは、尼崎市塚口のにしおか内科クリニックです。
睡眠は健康寿命を延ばすために欠かせない要素です。しっかりと睡眠を取ることは、感染症やがん、心血管疾患、糖尿病、肥満といった疾患のリスクを大幅に軽減します。また、睡眠は脳の健康にも直結しており、眠っている間に脳が情報を整理して記憶を定着させ、老廃物を効率よく排出しています。この重要なプロセスが正常に機能しないと、認知症やアルツハイマー病のリスクが高まることが指摘されています。

一般的に理想とされる睡眠時間は7〜9時間ですが、時間だけでなく、質の高い睡眠を確保することも重要です。快適な睡眠環境を整えるためには、遮光カーテンで外からの光を遮断し、エアコンで室温を適切に調整することが効果的です。また、自分の体に合った枕や布団を選ぶことで、体を休める姿勢が保たれ、眠りの質が向上します。

最近では、スマートフォンの使用が睡眠に与える悪影響も注目されています。就寝前にスマートフォンやタブレットを操作することで、ブルーライトが睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、入眠を妨げることがわかっています。そのため、就寝の1〜2時間前からこれらのデバイスの使用を控えることをお勧めします。

入浴も睡眠に良い影響を与える方法の一つです。お風呂に入ることで体温が一時的に上がり、その後の体温低下が自然な眠気を誘発します。この効果を最大限に引き出すには、就寝の2〜3時間前にぬるめのお湯でリラックスするのが理想的です。

また、日々の睡眠不足が積み重なる「睡眠負債」をためないことも大切です。週末に多めに寝るだけでは、この負債を完全に取り戻すことは難しいため、毎日十分な睡眠を取るよう心がけることが必要です。

実を言うと、私自身も睡眠負債とクリニック運営の負債を抱えており、「医者の不養生」と言われても仕方がない状態です。食事や運動についてはまずまず合格点だと思っていますが、睡眠に関してはまだ課題が多く、どう改善するか思案しているところです。

にしおか内科クリニック(尼崎市塚口)では、患者様の健康維持をサポートするため、生活習慣のアドバイスや診療を行っています。睡眠やその他の健康に関するご相談がありましたら、ぜひお気軽にお越しください。

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